中絶後に性格が変わることはある?|医学的根拠とメンタルケアを解説
グランレディースクリニック渋谷
Abortion Change Personality
「中絶を経験すると性格が変わってしまう」というネット上の声を目にして、ご不安を感じていらっしゃる方は少なくありません。
結論からお伝えすると、医学的な観点では、中絶手術によって性格そのものが恒久的に変わることはまずありません。
ただし、ホルモンバランスの変化や心理的な反応によって、「以前と違う自分」を感じてしまう時期があるのは事実です。
本記事では、性格が変わったように感じる本当の理由と、術後のメンタルケアの方法についてやさしくご説明します。
中絶で性格が変わることはまずない
中絶手術が原因で性格そのものが変わってしまうのか、ご不安を感じていらっしゃる方は少なくありません。
しかし、医学的な観点から考えると中絶によって性格が変わることは考えにくいです。その詳細や「性格が変わる」と言われる要因、対処法を解説します。
「性格が変わる」医学的な根拠はない
心理学・精神医学の分野において、中絶手術が性格特性(外向性や神経症傾向など)を恒久的に変化させるということを確証しているデータはありません。
性格(パーソナリティ)とは、長期的で安定した心理特性のことを指すと考えられています。
「中絶後に別人のように変わってしまった」と表現されるケースの多くは、感情・気分・状況の一時的な変化と捉えるのが医学的な見方とされています。
「性格が変わった」と感じる要因
「以前の自分と違う」と感じる要因として考えられているのがホルモンバランスの変化です。
妊娠中と中絶後で体内のホルモンバランスが大きく変動するため、一時的に感情のコントロールが難しくなるとされています。また、罪悪感や喪失感といった心理的な要因で気分が落ち込むことも珍しくありません。
ただし、いずれも一時的なものであり、長期的に続くことは少ないとされています。個人差があるため、長く続く場合は、お一人で抱え込まれず、医療機関にご相談ください。
強い不安は早めに専門家に相談を
「以前の自分に戻れない」と感じる状況が長期間にわたって続く場合は、うつ病など別の要因が関わっている可能性も考えられます。
ご自身を責めず、婦人科や心療内科などの専門家にご相談いただくことが大切です。
よくある精神的な変化や病状
「性格が変わった」と誤解される精神的な病状として「イライラ」「無気力」「トラウマ」が挙げられます。
各病状と対策について解説するので、参考にしてください。
イライラ・怒りっぽくなる
「些細なことで腹立ってしまう」「家族に強く当たってしまう」というご相談は、中絶後の患者様から少なくありません。
これは、ホルモン変動と術後の疲労感が重なることで起こりやすい病状です。
性格そのものが変わったわけではなく、心身が回復するまでの一時的な反応ですので「どうしてしまったんだろう」と過度に悩む必要はありません。
対処としては、休憩を最優先にしていただき、十分な睡眠時間を確保することが大切です。「自分を責めない」と意識的に切り替えていただくだけでも、気持ちが軽くなるケースは少なくありません。
無気力・何もやる気が出ない
「以前は楽しかったことに興味が持てない」「何をする気にもなれない」という変化は、心の疲労反応として一般的なものとされています。
中絶手術はご本人にとって精神的に大きな出来事ですので、術後に落ち込む時期があるのは自然な反応と考えられています。
対処としては、無理に動こうとせず、回復に時間を使っていただくことが大切です。「動けるようになるまで待つ」というご自身のペースを大切にしていただければと思います。
トラウマ
術後の出来事を繰り返し思い出してしまう(フラッシュバック)、悪夢を見る、夜なかなか眠れないという症状を抱えていらっしゃる方もいます。
これらの症状は、心が出来事を受け止めて整理しようとしている過程で起こることがあるとされています。
ただし、眠れない状況が長く続くと、うつ病のリスクが高まる可能性があるため、当クリニックや心療内科までご相談ください。
術後のメンタルケア|回復のための4ステップ
ここでは、中絶後の心の回復のためにご自身でできる4つのステップをご紹介します。
無理のない範囲で、ご自身のお気持ちに合うものから取り入れていただければと思います。
STEP1|「自分を責めない」と意識的に決める
ご自身を強く責めてしまう状況が続くと、気分の落ち込みや不安が長引きやすくなるという指摘があります。
「あのとき必要だった選択だった」と、ご自身に対して言葉にして再確認していただくことが、心の回復への第一歩となります。
中絶という選択をされた背景には、患者様それぞれの大切なご事情があります。どうか、ご自身の決断を尊重してあげてください。
STEP2|信頼できる人・専門家に話す
パートナーやご家族、信頼できる友人など、安心できる相手にお気持ちを話していただくことで、自然と気持ちの整理が進むケースは少なくありません。
「身近な人にはどうしても話しづらい」と感じられる場合は、守秘義務のある専門家にご相談いただくことも選択肢の1つです。婦人科の医師・看護師や心療内科のカウンセラーは、お話の内容を他に漏らすことはありません。
ご自身が安心してお話しできる相手を選んでいただくことが大切です。
STEP3|身体を整える(睡眠・栄養・軽い運動)
心の回復は、身体の回復と並行して進むと考えられています。
とくに、睡眠を最優先にしていただくことが大切です。十分な休息に加えて、栄養バランスの整った食事や、無理のない範囲での軽い運動を取り入れていただくことで、ホルモンバランスの回復もスムーズになるとされています。
ただし、術後すぐの激しい運動は出血や子宮収縮の原因となる可能性があるため、ご自身の体調と相談しながら、少しずつ日常を取り戻していただければと思います。
STEP4|長期化サインを見逃さない
セルフケアを行っても、以下のようなサインが長期間続いている場合は、ご自身でのケアだけでは難しい状況の可能性があります。
- 気分の落ち込みが長期間続いている
- 子どもや赤ちゃんを見るのがつらい
- 動悸や過呼吸などの身体症状が続いている
このようなサインに当てはまる場合は、早めに婦人科や心療内科にご相談ください。
当クリニックの中絶後ケア
ここでは、当クリニックの中絶後のケア体制についてご紹介します。当クリニックでは、女性医師が中心となり、患者様に寄り添ったサポートを提供しています。
女性医師による安心の診療
当クリニックの院長である杉浦由紀子医師は、産婦人科専門医・母体保護法指定医として、これまで多くの患者様と向き合ってきました。
中絶後のご相談には、不安や戸惑い、自責の念といった複雑なお気持ちが伴うことも少なくありません。「話せるのが怖い」「責められるのではないか」と感じていらっしゃる方にも、安心してお話しいただける雰囲気づくりを大切にしています。
当クリニックでは、ご事情を深く詮索することはありません。ご自身のお気持ちをそのままお話しください。
術後検診で身体と心の両方を確認
当クリニックでは、術後検診を丁寧に行っています。
検診では、出血や感染兆候など身体面の状況を確認することに加え、心の状況についても丁寧にヒアリングいたします。
「身体は回復してきたけれど、気持ちがついていかない」というお悩みも、抱え込まれずに、検診時にそのままお話しください。
院内一貫で通院の負担も軽快
当クリニックでは、初診から手術、術後検診まで、院内で一貫して対応しています。
別の医療機関に行き直す必要がなく、心の負担も大きく抑えられる体制を整えています。当クリニックは渋谷SHIBUYA109出口から徒歩3分の場所にありますので、通院しやすい立地もご活用ください。
まとめ
中絶後に「性格が変わった」と感じる要因の多くは、ホルモンバランスの変化や、罪悪感・喪失感などの心理的な反応によるものです。これらはいずれも一時的なものであり、多くの方は数週間〜数ヶ月で術前のご自身に戻っていくと考えられています。
ただし、気分の落ち込みが長期間続いている、動悸や過呼吸などの身体症状が続いているといったサインが見られる場合は、ご自身でのケアだけでは難しい状況の可能性もあります。まずは、医療機関にご相談ください。
グランレディースクリニック渋谷では、女性医師中心の診療体制で、術後検診時に身体面だけでなく心の状況も丁寧にヒアリングしています。
ご自身を責めずに、まずはお気持ちのままお話しください。ひとりで抱え込まずに、まずはご相談ください。
中絶後の性格変化に関するよくあるご質問Q&A
Q.
中絶を経験すると本当に性格が変わるのですか?
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ホルモンバランスの変化や心理的反応によって一時的に「以前と違う」と感じることはありますが、これは状況の変化であり性格の変化ではありません。多くの方は数週間〜数ヶ月で術前の自分に戻っていきます。
Q.
「中絶経験者は性格が悪くなる」と言われ不安です。本当でしょうか?
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ネット上にはそのような話もありますが、医学的根拠はありません。罪悪感や喪失感を抱えやすい時期があるのは事実ですが、それは中絶を真摯に受け止めている証でもあります。誰かを傷つけるような変化ではないので、安心してください。
Q.
怒りっぽくなった気がするのは中絶のせいですか?
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ホルモンバランスの急激な変化で感情のコントロールが難しくなる時期はあります。月経前のイライラ(PMS)と似た仕組みで、ホルモンが安定すれば落ち着いていくことが多いです。長期化する場合はご相談ください。
Q.
中絶経験を周囲に話せないのが辛いです。どうすれば?
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すべてを誰かに話す必要はありません。守秘義務のある婦人科の医師・看護師、心療内科のカウンセラーへの相談も選択肢の1つです。書き出す(ジャーナリング)だけでも気持ちの整理に役立つとされています。