中絶薬の取り扱い病院は?価格やリスクも解説
グランレディースクリニック渋谷
Abortifacient
中絶薬は日本で承認されている薬
2023年4月28日、厚生労働省は「ミフェプリストン」と「ミソプロストール」という2種類の有効成分が含まれた経口中絶薬、「メフィーゴ®パック」の製造販売を承認しました。
世界保健機関(WHO)は、経口中絶薬を推奨する中絶方法の1つとしていましたが、日本での承認は世界的に見ると遅い方だといえます。
この記事では、経口中絶薬に関する正しい知識と、当クリニックの考え方についてご説明します。
中絶薬・メフィーゴパックとは
経口中絶薬とは、人工妊娠中絶を行うための薬剤です。日本で承認されているのは「メフィーゴパック」で、「ミフェプリストン」と「ミソプロストール」の2種類の薬がセットになっています。経口中絶薬は、妊娠9週0日までの方のみが適用です。
メフィーゴパックは、以下の2段階の作用によって中絶を完了させます。
まず「ミフェプリストン」の作用により、妊娠の維持に不可欠な女性ホルモンである「プロゲステロン」の働きを抑えます。その結果、妊娠の継続が停止するのが第一段階です。
次に「ミソプロストール」が子宮を収縮させ、子宮内容物の体外への排出を促します。
この2つの過程によって中絶が完了します。
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中絶薬の取り扱い病院は限られている
経口中絶薬は国内で承認された医薬品ですが、どこの産婦人科でも処方を受けられるわけではありません。日本においては、母体保護法指定医の処方が必須です。
さらに、服用後の経過を院内で慎重に観察し、万が一の大量出血といった緊急事態に対応できる医療体制も整えなければなりません。このため、入院設備などが整った一部の医療機関に限り、処方しているのが現状です。
参考: 経口妊娠中絶薬に関する注意喚起について|東京都健康安全研究センター|
グランレディースクリニック渋谷では中絶薬の取り扱いはない
グランレディースクリニック渋谷では現在、経口中絶薬の処方は行っておりません。
当クリニックでは、患者様の心身へのご負担や安全性、確実性などを総合的に判断し、吸引法もしくはソウハ法による中絶手術をご提供しております。経口中絶薬に起こりうるリスクや手術との具体的な違いについては、後ほどくわしく解説するので、そちらもご参照ください。
通販サイトで中絶薬は買える?
経口中絶薬はインターネット上の通販サイトおよび、薬局やドラッグストアなどの実店舗では購入できません。また、 海外からの個人輸入も認められていません。
インターネット上には無許可の薬が流通していますが、それらは偽造薬や不純物が混入した粗悪品の可能性が極めて高く、深刻な健康被害や後遺症につながる危険性があります。厚生労働省も警告している通り、自己判断での購入や使用は絶対にやめてください。
また、医師の診断なく不正に入手した薬で中絶を行った場合、「堕胎罪」に問われる可能性もあります。
安全な中絶は、必ず資格を持つ医師の診断と管理のもとで行いましょう。
中絶薬の飲み方
経口中絶薬は、その効果の強さから身体への影響も大きく、極めて厳格な管理のもとで服用する必要があります。必ず医師の指示に従い、定められた手順を守ってください。
基本的な服用方法は、以下の2ステップです。
1剤目:ミフェプリストンの服用
まず、妊娠の継続を止める働きのある「ミフェプリストン」1錠を、医師の目の前で内服します。
2剤目:ミソプロストールの服用
ミフェプリストンを服用した36~48時間後に、子宮を収縮させる働きのある「ミソプロストール」4錠を、頬と歯茎の間に含み、30分かけてゆっくりと粘膜から吸収させます。30分経過後に錠剤が口の中に残っている場合は、それを飲み込みます。
以前の厚生労働省の基準では、中絶薬の服用はすべて医療機関内で行い、服用後は原則入院して経過をみることが求められていました。
ただし2024年以降のガイドライン改正により、安全性が担保できる条件下では、自宅での待機を認める運用も可能になっています。
- 当該医療機関に容易に通院可能(医療機関を起点として半径16㎞以内)
- 医療機関が所在する二次医療圏または周産期医療圏内
自宅での経過観察を希望し、当該者の居住地が以下の(1)及び(2)をすべて満たす場合に限られます。
ただしこの場合も、ミソプロストール服用後1週間以内の再診は義務とされており、出血が強い場合や排出が疑われる場合は、1週間を待たずに受診する必要があります。中絶が不完全であった際には、外科的な追加処置が必要になる場合もあります。
また、自宅などで子宮内容物が排出された場合は、医学的評価に使用する可能性もあるため、医療機関に持参することが推奨されています。
中絶薬の副作用
経口中絶薬の服用後は、その作用の過程で様々な副作用が起こる可能性があります。
| 副作用 | 膣からの出血、下腹部痛、嘔吐、下痢、頭痛、めまい、発熱、腰痛など |
|---|
特に注意が必要なのは膣からの出血です。これは中絶が進行している証拠でもありますが、通常の月経よりも出血量が多くなったり、長期間続いたりすることがあります。ごくまれに、大量出血によって輸血や外科的な処置が必要になるケースも存在します。
これらの副作用は個人差が大きいですが、万が一重篤な症状が出た際に迅速かつ適切な処置が受けられるよう、必ず医師の管理下で服用することが定められています。
中絶薬の費用
経口中絶薬の費用は薬代のほかに、診察料や院内での経過観察費などを含め、総額で10万円~数十万円程度が一般的です。自由診療のため、全額自己負担となります。
これは吸引法などによる中絶手術の費用相場と大きく変わらないばかりか、中絶手術の方が安いケースも少なくありません。
経口中絶薬が必ずしも安価な選択肢というわけではないという点に注意しましょう。
なお、経口中絶薬は国内で承認されてから日が浅いため、今後の普及状況によっては費用が変動する可能性も考えられます。
中絶薬と中絶手術との違い
経口中絶薬と中絶手術の違いをまとめました。ご自身にとってどちらが適切な選択か検討する際の参考にしてください。
経口中絶薬
・麻酔と手術が不要なので、合併症のリスクが少ない
・手術と比較して子宮への負担が少ない
・中絶の成功率が100%ではない
・排出された内容物を目にしてしまうので、精神的な負担がある
中絶手術(吸引法)
・出血や腹痛などのリスクが低い
・麻酔の使用で術中の痛みがない
・一度の処置でほぼ確実に完了する
・麻酔と手術が必要
| 経口中絶薬 | 中絶手術(吸引法) | |
|---|---|---|
| 妊娠週数 | 9週0日まで | 12週未満 |
| 費用 | 10万円~20万円程度(薬剤費+入院/管理費など) | 10万円~20万円程度 (手術費用+麻酔代など) |
| 時間 | 数日がかり (2種類の薬を36~48時間あけて服用) | 日帰りも可能 (手術自体は10~15分程度) |
| メリット |
・麻酔と手術が不要なので、合併症のリスクが少ない ・手術と比較して子宮への負担が少ない |
・出血や腹痛などのリスクが低い ・麻酔の使用で術中の痛みがない ・一度の処置でほぼ確実に完了する |
| デメリット |
・中絶の成功率が100%ではない ・排出された内容物を目にしてしまうので、精神的な負担がある |
・麻酔と手術が必要 |
経口中絶薬は「飲むだけ」というイメージから、手軽で安全な方法だと思われる方もいらっしゃいます。しかし、中絶手術と比較した場合、デメリットが多いのが事実です。
例えば時間的な負担を見ると、手術が基本的に日帰りで完了するのに対し、経口中絶薬は服用から完了まで数日を要します。また、中絶手術の方が確実性が高い点も検討のうえで重要なポイントです。
さらに、痛みについても大きな違いがあります。経口中絶薬は子宮が収縮する過程で月経痛より強い痛みが続くケースが多いです。一方、手術では子宮口を広げる術前処置で痛みを伴う場合がありますが、麻酔で術中の痛みはありません。
一方、手術やそれに伴う麻酔が不要な点は、中絶薬のメリットです。薬の服用だけで中絶が完了するので、合併症のリスクを大きく抑えられます。「手術は怖い」という方は中絶薬も選択肢に入るでしょう。
ご自身のライフスタイルや体調、何を優先したいかを踏まえ、医師と十分に相談して最適な選択をすることが大切です。
予期せぬ妊娠でお悩みの方へ
予期せぬ妊娠に、一人で悩み、不安な気持ちを抱えていらっしゃいませんか。中絶は、あなたの人生にとって非常に大きな決断であり、心と身体にかかるご負担は計り知れません。
現在、日本における中絶の選択肢には、経口中絶薬と中絶手術があります。どちらの方法が良いか、悩まれる方も多いと思います。
グランレディースクリニック渋谷は、経験豊富な母体保護法指定医が、患者様の心と身体へのご負担を第一に考え、安全性と確実性の高い吸引法による中絶手術を行っている医療機関です。
あなたのこれからの人生を最優先に考え、真摯に寄り添い、安心・安全な医療をご提供できるよう全力でサポートさせていただきます。プライバシーにも最大限配慮した環境を整えておりますので、まずはご相談だけでも構いません。どうぞ一人で抱え込まず、当クリニックにご連絡ください。
よくあるご質問Q&A
Q.
日本での中絶薬承認に時間がかかったのはなぜですか?
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日本の中絶手術の安全性や確実性が非常に高い点が理由の1つです。成功率が100%ではない薬より、短時間で済む手術が安全とされてきた背景や、薬の誤用への懸念から承認が遅れました。
Q.
仕事をあまり休めないのですが、中絶薬と手術どちらが良いですか?
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お仕事への影響を抑えたい場合、日帰りで完了する中絶手術の方が予定を立てやすいです。中絶薬は完了まで数日を要しますが、手術は処置が短時間で済み、1日で終えることが可能です。
Q.
中絶薬が効かなかった場合はどうなるのですか?
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万が一、中絶薬で中絶が完了しなかった場合は、追加で外科手術が必要になることがあります。中絶薬は約7%の確率で失敗し、この不確実性も懸念点の1つです。確実性を重視する場合は、中絶手術を推奨します。