婦人科予防接種の種類と効果
グランレディースクリニック渋谷
Vaccine
グランレディースクリニック渋谷では、子宮頸がんをはじめ、女性の健康に影響を及ぼす感染症を未然に防ぐため、婦人科領域の予防接種を行っています。妊娠中に感染すると胎児へ影響を及ぼす病気への備えとしても大切で、女性の生涯にわたる健康を守る目的で接種をおすすめしています。
当クリニックでは、9価HPVワクチン(子宮頸がんワクチン)である「シルガード9」のほか、麻疹・風疹(MRワクチン)、ムンプスワクチン(おたふくかぜ)に対応しています。いずれも、女性のお身体を守るうえで重要なワクチンです。
未接種の方や接種時期に迷われている方は、まずはお気軽にご相談ください。
婦人科で行う予防接種の費用
予防接種は、将来の健康リスクを軽減するための大切な選択です。グランレディースクリニック渋谷では、女性が必要とする主要なワクチンに幅広く対応し、接種の必要性やタイミングについても丁寧にご説明しています。費用は下記の料金表をご確認ください。
| ムンプス(おたふくかぜ) | 6,600円 |
| 風疹 | 6,600円 |
| 麻疹 | 6,600円 |
| 風疹麻疹混合 | 11,000円 |
| シルガード9(HPVワクチン9価) | 1回 29,800円 |
| 抗D免疫グロブリン製剤 | 22,000円 |
※予防接種はご予約後のお取り寄せとなります。ご予約時にご希望の方はお申し出ください。
※日本製造のワクチンを使用しております。
女性に推奨されている予防接種の中でも、子宮頸がんの原因となるHPV感染を防ぐHPVワクチンは、2022年4月から厚生労働省により積極的接種が再開されています。定期接種の対象で受けそびれた方や、過去に接種歴がない方は、ぜひ当クリニックでの接種をご検討ください。
当クリニックでは、自治体のワクチン制度にも対応しています。対象となる方は、ご予約時にその旨お知らせいただき、予診票をご持参のうえご来院ください。
HPVワクチンとは
HPVワクチンは、子宮頸がんの主な原因であるヒトパピローマウイルス(HPV)への感染を予防するためのワクチンです。HPVは主に性交渉を通じて広がり、多くの方が一生のうち一度は感染するウイルスといわれています。
感染した場合、子宮頸がんや膣がん、肛門がんなどのがんのほか、性感染症の一つである尖圭コンジローマを引き起こす可能性があります。
現在、日本国内で使用されているHPVワクチンは、2価・4価・9価の3種類です。グランレディースクリニック渋谷では、このうち、予防効果の高い9価ワクチンの「シルガード9」のを採用し、患者様の年齢や接種歴に合わせてご提案しています。
シルガード9
(HPVワクチン9価)
低リスク型 6型・11型
高リスク型 16型・18型・31型・33型・45型・52型・58型
| ワクチン名 | 効果 | 対応HPV |
|---|---|---|
|
シルガード9 (HPVワクチン9価) |
9種のHPVに有効で、感染を防ぐ |
低リスク型 6型・11型 高リスク型 16型・18型・31型・33型・45型・52型・58型 |
HPVは大きく「低リスク型」と「高リスク型」に分類されます。低リスク型HPVは、性器周囲にイボ状の病変ができる尖圭コンジローマの原因となるタイプです。
一方、子宮頸がんをはじめとするがんの発症に関わるのが高リスク型HPVです。子宮頸がんの大部分は高リスク型HPVの持続感染によって起こるとされており、外陰がん・咽頭がんなどの一因となることも分かっています。
シルガード9(HPVワクチン9価)
シルガード9は、7種類の高リスク型HPV(16・18・31・33・45・52・58型)と、2種類の低リスク型HPV(6型・11型)に対応した9価ワクチンです。2価や4価のワクチンよりも予防できる型が多く、子宮頸がんの原因の約9割をカバーできるとされています。
子宮頸がんやその前がん病変に加えて、尖圭コンジローマの予防にも有効で、世界的にも標準的なHPVワクチンとして広く使用されています。日本でも定期接種として選択可能となっており、対象年齢の方は公費で接種を受けられます。
当クリニックでは、HPVワクチンとして、シルガード9を採用しております。ご希望の方は、お気軽にご相談ください。
HPVワクチンを受けるタイミング
HPVワクチンは、主に性交渉によって広がるウイルスへの感染を予防するワクチンのため、性行為を経験する前の接種がより効果的です。そのため、日本では小学校6年生から高校1年生相当の女子が定期接種の対象とされています。
すでに性行為の経験がある方にも、HPVワクチンは新たなHPV感染の予防に役立ちます。ただし、すでに体内に存在するHPVを排除する働きはないため、ワクチン接種とあわせて子宮頸がん検診を継続して受けることが重要です。
グランレディースクリニック渋谷では、婦人科検診として子宮頸がん検査も行っています。HPVワクチン接種をご検討中の患者様には、現在の子宮頸部の状態を確認する意味でも、検診を合わせて受けていただくことをおすすめしています。
子宮頸がんワクチンの安全性と副作用
HPVワクチンは、長年にわたり国内外で接種が行われてきたワクチンです。日本では2013年から一時的に接種勧奨が差し控えられましたが、その後の詳細な調査により効果と安全性があらためて確認され、2022年4月から勧奨が再開されました。
現在も、子宮頸がん予防に有効なワクチンとして接種が推奨されています。
HPVワクチン接種後に見られる可能性のある副反応には、以下のようなものがあります。
<軽度な副反応>
- 注射部位の痛み・腫れ
- 注射の痛みや緊張による失神(迷走神経反射)
<重篤な副反応>
- 過敏症反応(アナフィラキシー、じんましん、気管支けいれん など)
- ギラン・バレー症候群、血小板減少性紫斑病
- 急性散在性脳脊髄炎(ADEM)
軽度な副反応は比較的よくみられる一方で、重篤な副反応は非常にまれで、統計的に明確な因果関係を示す数には達していません。国内で報告された全身の痛みや歩行困難などの症状については、「予防接種ストレス関連反応(日本産婦人科学会)」として説明されており、ワクチンとの直接的な因果関係は限定的と考えられています。
副反応についてご不安がある場合は、まずはグランレディースクリニック渋谷へご相談ください。HPVワクチンはあくまで「任意で選択できる予防接種」であり、強制ではありません。当クリニックでは、ワクチンの効果や安全性について丁寧に説明し、ご自身が納得されたうえで、接種を受けるかどうかをお選びいただけます。
「子宮頸がんを防ぎたい気持ちはあるけれど、副反応が心配……」という患者様も、どうぞお気軽にご相談ください。
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麻疹・風疹の予防接種
麻疹(はしか)と風疹は、空気感染・飛沫感染によって広がる感染力の強い病気です。妊娠中に感染すると母子感染や早産、流産のリスクが高まるため、妊娠を希望される女性は特に注意が必要です。
麻疹に感染した妊婦は重症化しやすく、脳炎の合併や早産・流産につながる恐れがあります。また、抗体のない母親から生まれた赤ちゃんが麻疹にかかると、重症化するケースも少なくありません。
風疹は、妊娠初期に感染すると「先天性風疹症候群(心奇形・白内障・難聴など)」を発症する可能性があります。また、生まれた赤ちゃんが「新生児風疹」を起こし、肝臓や脾臓の腫れ、骨の発達障害、血小板減少などさまざまな症状を引き起こすことがあります。
グランレディースクリニック渋谷では、麻疹単独、風疹単独、そして麻疹・風疹を同時に予防できるMRワクチンの接種に対応しています。
なお、これらのワクチンは「生ワクチン」のため、妊娠中には接種できません。また、接種後2カ月程度は妊娠を避ける必要があります。そのため、妊娠を希望している患者様は、まず「ブライダルチェック」で抗体の有無を確認されることをおすすめしています。
ムンプス(おたふくかぜ)の予防接種
ムンプス(おたふくかぜ・流行性耳下腺炎)は、妊娠初期に感染すると流産のリスクが高まることが知られており、妊娠を希望される女性にとって大切な予防接種のひとつです。飛沫感染・接触感染で広がりやすく、特に幼児期から小学校低学年に多い病気ですが、一度感染すると生涯にわたって免疫が得られます。
そのため、これまでにムンプスへ感染したことのない方が予防接種の対象となります。接種後には、耳下腺の腫れや発熱、精巣炎など、おたふくかぜに似た症状が出る場合がありますが、ほとんどは一時的な反応です。
なお、ムンプスワクチンは生ワクチンのため妊娠中は接種できません。また、接種後は2カ月ほど避妊が必要です。妊娠・出産を検討されている患者様は、まず「ブライダルチェック」にて抗体の有無を確認することをおすすめしています。
予防接種の
よくあるご質問Q&A
Q.
HPVワクチンは保険適用されますか?
▼
予防接種は原則として保険適用外ですが、HPVワクチンは定期接種の対象となる方であれば、公費により無料で接種できます。
Q.
予防接種で副反応は出ますか?
▼
注射部位の腫れや痛み、軽い発熱などがみられる場合があります。多くは2〜3日で自然に落ち着きますが、体調に不安がある場合は無理をせずご相談ください。
Q.
予防接種後に運動や入浴をしても大丈夫ですか?
▼
激しい運動は控えていただく必要がありますが、普段どおりの入浴や日常生活は差し支えありません。副反応がある場合は無理をせず、注射部位を強くこすらないようにご注意ください。
Q.
発熱している場合、予防接種を受けられますか?
▼
明らかな発熱(37.5℃以上)がある場合は接種できません。重い急性疾患がある方や、過去に予防接種でアナフィラキシーを起こした方も接種を控える場合があります。不安がある際は、予診時に遠慮なくご相談ください。